個人的は話はまだあるのですが、不妊症に定義を今回は投稿したいと思います。人間は他の動物に比べると*生殖能力は高いほうになり、例えばライオンはストレスに弱く動物園に入ると生殖能力は1/1000になります。パンダも理由は知りませんが、生殖能力の低い動物です。人間に至っては一度に多くは出産出来ない事と遺伝子の数が多いので流産率が他の動物に比べると多くなりますが、逆に毎月排卵が起き生殖年歴期間も長く*妊孕性の高い動物と考られます。何も避妊をしない状態であれば女性は15歳から40歳(*生殖期間)の間に10人くらい出産し伝染病や栄養失調で8人くらい死亡し2人ぐらいが生き残ります。例えばアフリカで人口爆発が起きているのは伝染病の予防接種や飢餓の対応で死亡する子供が少なくなった事に機縁しています。 *生殖能力=子供を作る力(*妊孕性とも言います。)*生殖期間=子供を作りやすい期間 特に29歳までは妊孕性が高いです。
不妊症の定義は通常の結婚生活を過ごすと1年以内に約80%、2年以内には約90%のご夫婦に子宝が授かる事から結婚後1年妊娠されないご夫婦とされております。少し前までは不妊期間2年以上を不妊症と定義されていましたが、初婚女性の平均が女性の生殖期間の後半に入る時代になり定義はゆるくなりました。逆の発送では概ね1回の排卵日付近にタイミングを行う事で約20%の確率で妊娠に至るご夫婦が”不妊では無い”と言う事になります。(妊孕性が高いとされる20−29歳の女性であれば約50%は3ヶ月以内に75%は約6ヶ月以内、90%は約1年以内に自然に授かります。)
ここまで女性の年齢についてばかり話していますが、日本の様に第2次世界大戦後、平均寿命大幅に長くなった現在でも女性の平均閉経年齢(51歳)は少ししか長くなっていません。女性の年齢が40歳以上になると出産率は極端に減少します。中絶手術のない時代から残されている古い教会の分娩台長でも40歳以降の出産は急減しており、中世の時代も今もこの傾向は殆ど変化していません。現在日本は世界と比べ飛び抜けて40歳以上の出産が多いのは体外受精の普及が大いに役立っているからでしょう。女性の年齢に関しては大変失礼な話なのですが、次は何故年齢と共に妊孕性が低下するかを説明したいと思います。