前々回のクラッシュ事件の続きになります。なるべく分かり易く説明したいと思います。男性の場合は睾丸内で精子を作るのに約3ヶ月ほどで毎日作られます。遺伝子異常の確率は通常5%程度です。精子の場合は一つの一次精母細胞から遺伝子1組(二個の遺伝子)が4倍に増え4匹の精子が誕生します。性染色体だけで言うとXY→X+Y(1回目の減数分裂同じ大きさです。その後二つに複製され2次精母細胞になり成熟し)→xx+yy→XX+YY→X+X+Y+Y(2回の分裂で一つの一時精母細胞から4匹の遺伝子半分だけの精子が作られ全て均等です。睾丸や卵巣はiPS細胞で作れても半数の遺伝子だけを持つ精子や卵子はiPS細胞では作れないのはこのためです。比較的短期間で作られるため精子の遺伝子以上は約5%程度になります。
これに対して、卵子の場合はもっと複雑で長い期間かけて卵巣内で育てられます。女児として出生後、約100万個あった卵子は20歳で10万個くらいまでに減少しおおよそ5000回の排卵(月経)の後平均51歳で閉経します。*どう考えても数は合いませんね。出生後、長期間休眠していた一つの1次精母細胞より一つの卵子で1組(2個の)遺伝子は最初の半分女性に遺伝子にだけで言う最初の半分の遺伝子をもつ卵子が未受精卵になります。これを性染色体だけ言うと一次精母細胞XX→X+X(↔︎この一つの遺伝子は不均等で放り出されます。第一減数分裂です。残った一つは複製され)xx→XX(成熟し二つに分かれる準備状態に入ります。この期間も大変長く数ヶ月掛かります。)クラッシュすると疲れるので今日はここまでにしますが、ここからが大変なんです。)卵子の遺伝子異常の確率は若い人でも80%くらいあり殆どがこの先に起こります。
今回は人間が持つ22組の常染色体と1組性染色体の内→1組(2個)の性染色体だけで分かり訳す説明したつもりです。
最も多い受精卵の遺伝子異常は21番目の染色体が3個になってしまう、ダウン症になります。極めて優秀な生命力をもった21トリソミーがダウン症としてで生まれ、多くの21トリソミーは着床しない確率が高く着床しても殆どは流産に至ります。*卵子の数が想定以上に減少するのは1回の排卵で10個くらいの卵子が消耗してそれ以上の数の卵子も自然淘汰されるからです。