不妊症について
結婚しているご夫婦の10組に一組は不妊で悩んでいらっしゃいます。稲垣婦人科では不妊治療に集中してスタッフと共に取り組んでいます。不妊治療の医学は今どんどん進んでいます。 みなさまのご家庭にお子さまが恵まれますよう、常に最新医療技術を研究して治療に取り入れています。
不妊症の原因について
不妊の原因は、以下のどれかに原因があるのではないかと考えられています。
1頚管粘液に精子が進入しない
頚管粘液に抗精子抗体を持つ人がみえます。精子は膣内に射精された後、頚管粘液をくぐり子宮内へ到達します。抗精子抗体があると頚管粘液の中で精子は死んでしまいます。性交後試験と精液検査を行い精液検査が正常なのに、性交後試験で運動精子を認めない場合など、この抗体があるかを検査します。また頚管粘液の性状が悪く精子が多数認められない場合もあります。
2 排卵が順調に起こらない
基礎体温が1相性であったり月経周期が42日以上の場合きちんと排卵していない事が心配されます。
3 卵胞の破裂が起こらない
排卵日に卵胞は破裂し卵子が出てきます。子宮内膜症の人に多く見られますが、卵胞がきちんと破裂してない事があります。
超音波検査等で検査すれば分かります。
4排卵後に残った卵胞の細胞から正常な黄体ができない。
高温相が10日未満であったり高温相中期の黄体ホルモンが低い場合、不妊症の原因と なります。
5卵子が卵管の口に吸い込まれない
卵巣から排卵した卵子は卵管にすくい上げられます。卵管や卵巣が癒着して卵子がすくい上げられない場合があります。
また癒着がない人でもこの機能に障害がある場合 もあります。
6卵子と精子が癒合しない。
精子の数が少なかったり、数はたくさんあっても卵子の中に入り込めない精子があります。
精子の異常は不妊症全体の20-30%にも及びます
7卵管の通りが悪いため受精卵が子宮の中に戻れず妊娠しない。
卵管に炎症等があり卵管の通りの悪い方がみえます。特にクラミジア感染症になった事がある人は要注意です。
過去に子宮外妊娠を起こした事がある人も残った卵管の通りが悪い事もあります。